ニュージーランドから日本へ国際郵便!NZ Postで荷物を送る方法を徹底解説
ニュージーランドでの生活や旅行の思い出に、お土産や身の回りの品を日本へ送りたい、あるいは日本から必要なものを取り寄せたいと考える方は多いでしょう。
そんな時に頼りになるのが郵便サービスです。特に、ニュージーランド・ポスト(NZ Post)を利用した国際郵便は、比較的利用しやすく、多くの人に選ばれています。しかし、海外への荷物の発送は、手続きや料金体系、規制などが国内郵便とは異なり、戸惑うこともあるかもしれません。
この記事では、ニュージーランドから日本へ、また日本からニュージーランドへ荷物を送る際の、NZ Postを中心とした具体的な方法、料金、日数、注意点などを分かりやすく解説します。ぜひ、このガイドを参考に、安心して荷物のやり取りを行ってください。
ニュージーランドから日本へ荷物を送る基本ステップ
ニュージーランドから日本へ荷物を送るプロセスは、いくつかのステップに分けられます。まずは、どこで手続きができ、何が必要になるのかを把握しましょう。
どこから発送できる?
ニュージーランド国内で荷物を発送する場合、主に以下の場所でNZ Postのサービスを利用できます。
- NZ Post Shop: 全国各地にあるNZ Postの専門店です。郵便業務全般(切手販売、荷物の受付、私書箱サービスなど)を取り扱っており、国際郵便に関する相談も可能です。
- PostCentre: 一部のWarehouse Stationery店舗内などに設置されています。NZ Post Shopと同様のサービスを提供しています。
- 提携店: 一部の書店や薬局などでも、切手の購入や簡単な郵便物の差し出しが可能な場合があります。ただし、国際郵便の複雑な手続きには対応していないことが多いので、荷物を送る際はNZ Post ShopかPostCentreの利用が確実です。
お近くのNZ Post取扱店は、NZ Postの公式サイト Find NZ Post で検索できます。
必要な書類と準備
国際郵便で荷物を送る際には、**税関告知書(Customs Declaration Form)**の提出が必須です。これは、荷物の内容品、価格、重量などを申告するための書類で、主に以下の2種類があります。
- CN22: 内容品の価格が比較的低い(NZ Postが定める基準額以下)場合に使用する、簡易的な緑色のステッカー形式の告知書。
- CN23: 内容品の価格が基準額を超える場合や、詳細な申告が必要な場合に使用する、より詳細な情報を記入する書類。通常、透明なパウチ(Shipping Pouch/Document Pouch)に入れて荷物に貼り付けます。
どちらのフォームが必要になるかは、送る荷物の内容や価値によって異なります。NZ Postの窓口で確認するか、オンラインツールを利用して事前に準備することも可能です。
ステップで確認!税関告知書の準備
1. フォーム入手
NZ Post窓口で受け取るか、オンラインで作成・印刷します。CN22かCN23か確認しましょう。
2. 正確に記入
内容品、数量、価格(NZドル)、重量を正直かつ詳細に英語で記入します。「GIFT(贈物)」や「Personal Effects(身の回り品)」など、送る目的にチェックを入れます。
3. 荷物に貼付
CN22は荷物の表面に直接貼り付けます。CN23は専用パウチに入れ、しっかりと荷物に貼り付けます。
※不正確な申告は、遅延や返送、没収の原因となります。不明な点はNZ Post窓口で確認しましょう。
書類以外には、もちろん荷物本体と、正確な宛先(日本の住所・氏名・電話番号)と差出人情報(ニュージーランドの住所・氏名・電話番号)が必要です。宛名は英語で記入するのが基本です。日本語を併記することも可能ですが、国名(JAPAN)は必ず英語で大きく記載しましょう。
NZ Post 国際郵便サービスの種類と料金
NZ Postでは、予算やスピードのニーズに合わせて、いくつかの国際郵便サービスを提供しています。主な選択肢は以下の通りです。
- International Economy: 最も安価なオプションですが、配達日数が長く、追跡サービスが付かない場合があります。急がない、軽い書類や小さなギフトなどに適しています。
- International Courier: 追跡サービスと署名確認が付いており、比較的早い配達が期待できます。ある程度の価格の品物や、確実に届けたい場合に適しています。
- International Express Courier: 最速の配達オプションで、詳細な追跡と優先的な取り扱いが特徴です。非常に急いでいる場合や、重要書類などに適しています。
料金は、以下の要素によって大きく変動します。
- 荷物の重量とサイズ: 重く、大きいほど高くなります。
- 選択するサービス: Express > Courier > Economy の順に高くなります。
- 追跡や保険の有無: オプションを追加すると料金が上がります。
- 燃油サーチャージなど: 時期によって変動する追加料金がかかる場合があります。
料金の目安を知るには、NZ PostのRate Finder を利用するのが最も確実です。発送元(ニュージーランド)、宛先(日本)、荷物の種類(例: Parcel)、重量、サイズを入力すると、利用可能なサービスと料金が表示されます。
以下は、各サービスの一般的な特徴を比較した表です(料金はあくまで目安であり、変動します)。
サービス名 | 配達日数目安 | 追跡 | 保険 (補償) | 料金目安 (NZD/JPY) | 主な用途 |
---|---|---|---|---|---|
International Economy | 10~25営業日以上 | 限定的または不可 | 限定的 (最大NZ$250程度まで) | 安い (例: 1kg ~$40~/~¥3,800~) | 書籍、書類、安価な小物 |
International Courier | 2~6営業日 | 可能 | 標準付帯 (最大NZ$2,000程度まで、追加可能) | 中程度 (例: 1kg ~$70~/~¥6,650~) | 一般的な荷物、ギフト、衣類 |
International Express Courier | 1~5営業日 | 詳細追跡可能 | 標準付帯 (最大NZ$2,000程度まで、追加可能) | 高い (例: 1kg ~$90~/~¥8,550~) | 急ぎの荷物、重要書類 |
注:
- 上記の日数はあくまで目安であり、通関手続きや配送状況により変動します。
- 料金目安は2025年4月現在の概算です。1 NZドル = 95円で換算していますが、為替レートは変動します。正確な料金は必ずRate Finderでご確認ください。
- 保険の補償額や条件はサービスによって異なります。詳細はNZ Postにご確認ください。
配達日数:どのくらいで日本に届く?
荷物が日本に届くまでにかかる時間は、選択するサービスによって大きく異なります。
目安となる配達日数
- International Economy: 10~25営業日以上かかることが一般的です。船便扱い(Sea Mail)になる場合もあり、さらに時間がかかることもあります(1ヶ月~3ヶ月程度)。
- International Courier: 通常、2~6営業日程度で配達されます。比較的安定したスピードです。
- International Express Courier: 最速で、通常1~5営業日程度で配達されます。
これらの日数はあくまで目安であり、ニュージーランドや日本の祝祭日、天候、フライト状況、そして特に日本の税関での検査にかかる時間によって変動します。繁忙期(クリスマスシーズンなど)は、通常より時間がかかる傾向があります。
急ぎの場合の選択肢
とにかく早く届けたい場合は、International Express Courier を選択するのが最善です。料金は高くなりますが、優先的に扱われ、最も早い配達が期待できます。書類など、内容によってはさらに速い「International Express Document」のようなサービスが利用できる場合もあります。
遅延した場合の確認方法
追跡可能なサービス(Courier, Express)を利用している場合、NZ Postのウェブサイトやアプリで提供される追跡番号を使って、荷物の現在地や状況を確認できます。予定日数を大幅に過ぎても荷物が届かない、または追跡情報が更新されない場合は、まず追跡情報を確認し、必要であればNZ Postのカスタマーサービスに問い合わせてみましょう。原因としては、税関での保留、住所不備、輸送中のトラブルなどが考えられます。
サイズ・重量制限と注意点
国際郵便で送れる荷物には、サイズや重量、そして内容物に関する制限があります。
送れる荷物の大きさ・重さ
NZ Postの国際郵便サービスで送れる荷物の一般的なサイズと重量の制限は以下の通りですが、選択するサービスによって細かく異なります。
- 重量: 多くのサービスで最大20kgまたは30kgまでとなっています。Economyなど一部サービスではより軽い重量制限(例: 2kg)の場合があります。
- サイズ:
- 長さの最大: 1.5メートル
- 長さと胴回り(最も太い部分の周囲)の合計: 3メートル
重要: これはあくまで一般的な最大値です。利用したい具体的なサービス(Economy, Courier, Express)の正確なサイズ・重量制限は、必ずNZ PostのRate Finderや窓口で確認してください。 小さな箱や封筒から、ある程度の大きさの段ボール箱まで対応していますが、制限を超えるものは送れません。
送れないもの・制限品
国際郵便では、安全上の理由や法律により、送ることが禁止されているもの(Prohibited Items)や、条件付きで送れるもの(Restricted Items)があります。これらはニュージーランドの輸出規制と、日本の輸入規制の両方を満たす必要があります。
一般的な禁止・制限品の例:
- 危険物: スプレー缶、引火性液体(香水、マニキュア等)、リチウム電池(単体または機器に内蔵されたものも制限あり)、花火、マッチ、ガスボンベなど
- 生もの・植物・食品: 肉製品、乳製品、果物、野菜、種子、土など(検疫対象となり、多くが禁止または厳しい制限あり)
- 現金・貴金属:
- わいせつ物:
- 医薬品・サプリメント: 個人輸入の数量制限や成分規制あり
- ワシントン条約に抵触するもの: 象牙製品、特定の動物の皮革製品など
特に注意:
- リチウム電池: スマートフォンやノートパソコンなどに含まれるリチウムイオン電池は、特に厳しい制限があります。機器に内蔵されている状態でも、送れる個数や梱包方法に規定があります。事前に必ずNZ Postの規定を確認してください。
- 食品: 加工食品であっても、成分や保存方法によっては日本の検疫・食品衛生法の規制対象となる場合があります。
送りたいものが送れるかどうか不明な場合は、必ず事前にNZ PostのウェブサイトでProhibited and Restricted Items のリストを確認するか、窓口で相談してください。また、日本の税関のウェブサイトで輸入規制を確認することも重要です。
大きな荷物を送りたい場合
NZ Postのサイズ・重量制限を超える大きな荷物(家具、自転車など)や、大量の荷物(引越し荷物など)を送りたい場合は、NZ Postのサービスでは対応できない可能性があります。その場合は、以下のような代替手段を検討する必要があります。
- NZ Postの別送品サービス: 引越しなど特定の条件下で利用できる場合があります。
- 国際宅配便業者: DHL, FedEx, UPSなどの民間クーリエサービス。料金は高めですが、大型貨物に対応している場合があります。
- 国際引越し業者・貨物輸送業者 (Freight Forwarder): 大量の荷物や大型貨物を専門に扱っています。船便などを利用して比較的安価に送れる場合もありますが、手続きは複雑になることがあります。
日本からニュージーランドへ荷物を送るには
逆に、日本からニュージーランドへ荷物を送る場合も、基本的な流れは似ています。
日本郵便の利用
日本の主要な国際郵便サービスは**日本郵便(Japan Post)**が提供しています。主なサービスには以下のようなものがあります。
- EMS(国際スピード郵便): 最速のオプション。追跡・保険付き。
- 国際eパケット/国際eパケットライト: 比較的小型(2kgまで)で軽量な荷物を安価に送るサービス。追跡可能。
- 航空便 (Airmail): EMSよりは遅いが、船便より早い。小包、通常郵便物など。
- SAL便(エコノミー航空便): 航空便の空きスペースを利用するため、航空便より安価だが日数がかかる。現在、国によっては利用停止中の場合あり。
- 船便 (Surface Mail): 最も安価だが、配達に1~3ヶ月程度かかる。
サービスの種類や料金、利用可否は、日本郵便の公式サイト 国際郵便 で確認できます。
手続きと注意点
日本郵便の窓口で荷物を発送する際も、ニュージーランドへ送る場合と同様に、**税関告知書(CN22/CN23)**の作成が必要です。内容品、価格(日本円で記入)、重量などを正確に英語で記入します。
ニュージーランド特有の注意点:
- 厳しい検疫 (Biosecurity): ニュージーランドは固有の生態系を守るため、食品、植物、動物製品などの持ち込みに非常に厳しい規制があります。中古のアウトドア用品(靴、テントなど)に付着した土なども規制対象です。申告漏れや虚偽申告には高額な罰金が科される可能性があります。送る前に必ずニュージーランド第一次産業省(MPI)のウェブサイトなどで規制を確認し、該当するものは送らない、または正確に申告してください。
- 関税・GST: 荷物の内容や価格によっては、ニュージーランド到着時に**関税(Duty)や物品サービス税(GST: Goods and Services Tax)**が課される場合があります。通常、受取人が支払うことになります。
日本からNZへ送る際の重要チェックポイント
1. 検疫(Biosecurity)の確認
食品、植物、アウトドア用品などは特に注意!MPIのサイトで規制を必ず確認し、リスクのあるものは送らない。
2. 正確な税関告知書
内容品、数量、価格(円)を正直かつ詳細に英語で記入。虚偽申告は厳禁です。
3. 関税・GSTの可能性
一定額以上の物品には、NZ到着時に関税やGSTが課されることがあります。通常、受取人負担となります。
※不明な点は、日本郵便やニュージーランドMPI、税関の情報を確認しましょう。
支払い方法と荷物の追跡
荷物を送る際の手続きと、送った後の状況確認について見ていきましょう。
料金の支払い方
NZ Postの窓口で国際郵便の料金を支払う場合、以下の方法が利用できます。
- 現金 (Cash)
- EFTPOS (エフトポス): ニュージーランドのデビットカードシステム
- クレジットカード (Credit Card): Visa, Mastercardなどが一般的です。
NZ Postのオンラインツールを使ってラベル作成や支払いを行う場合は、クレジットカードやデビットカードでのオンライン決済が可能です。
荷物の追跡方法
追跡可能なサービス(International Courier, International Express Courierなど)を利用した場合、発送手続き完了時に**追跡番号(Tracking Number)**が記載されたレシートが渡されます。この番号を使って、荷物の配達状況を確認できます。
簡単ステップ!荷物のオンライン追跡方法 (NZ Post)
1. 追跡番号ゲット
発送時に受け取るレシートやメールで追跡番号を確認します。
2. NZ Postサイトへ
[NZ Post Tracking](https://www.nzpost.co.nz/tools/tracking) ページにアクセスするか、NZ Postアプリを開きます。
3. 番号入力&検索
指定の欄に追跡番号を正確に入力し、検索ボタンをクリックします。
4. 配達状況を確認
荷物の現在地やステータス(輸送中、通関中、配達完了など)が表示されます。
※日本に到着後は、日本郵便の追跡サイトでも確認できる場合があります。
追跡情報はリアルタイムで更新されますが、反映されるまでに時間がかかることもあります。特に国境を越えるタイミングや税関検査中は、更新が一時的に停止することがあります。
問題発生時の問い合わせ
荷物が届かない、追跡情報がおかしい、荷物が破損していたなどの問題が発生した場合は、速やかにNZ Postに連絡を取る必要があります。
- ウェブサイト: NZ Postのウェブサイトには、問い合わせフォームやFAQセクションがあります。
- 電話: カスタマーサービスセンターに電話で問い合わせることも可能です。
- 窓口: 発送したNZ Post ShopやPostCentreで相談することもできます。
問い合わせの際には、追跡番号、発送日、宛先、差出人情報、荷物の内容などの詳細を伝えられるように準備しておきましょう。破損の場合は、荷物や梱包材の状態がわかる写真などを撮っておくと役立ちます。
まとめ
ニュージーランドと日本の間で国際郵便を利用して荷物を送ることは、ポイントを押さえれば決して難しくありません。
- サービス選択: 予算とスピードに合わせてNZ PostのEconomy, Courier, Expressなどから選びましょう。
- 書類準備: 税関告知書(CN22/CN23)は正確に、正直に記入することが重要です。
- 制限確認: 送れないもの(危険物、検疫対象品など)やサイズ・重量制限を事前に必ず確認しましょう。特に日本からNZへ送る際の検疫は要注意です。
- 料金確認: NZ PostのRate Finderを活用して、正確な料金を把握しましょう。
- 追跡活用: 追跡可能なサービスを選び、オンラインで配達状況を確認すると安心です。
この記事が、皆さんのニュージーランドと日本の間の荷物のやり取りをスムーズにする一助となれば幸いです。最新の情報や個別のケースについては、必ずNZ Post公式サイト や 日本郵便公式サイト をご確認ください。
免責事項: この記事はAIによって生成された情報を基に作成されており、可能な限り最新かつ正確な情報を提供するよう努めていますが、情報が古くなったり変更されたりする可能性があります。特に、料金や営業時間などの変動しやすい情報については、必ず公式サイト等で最新の情報をご確認ください。また、この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況に対するアドバイスではありません。内容は今後、個人の経験や追加情報に基づいて更新される可能性があります。