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ニュージーランドでの留学・ワーキングホリデー、あるいは長期滞在で必ずぶつかるのが「お金の移動と両替」です。日本から送金するたびにかかる手数料、現地の銀行で両替したときに為替レートへ上乗せされる手数料——こうした見えにくいコストは、滞在が長くなるほど積み上がっていきます。
私自身、ニュージーランドで暮らしながら収入の一部を米ドルで受け取っていますが、Wise(ワイズ)に切り替えてから両替や決済のコストを大きく減らせました。この記事では、Wiseの仕組みと使い方を、実際に使ってわかった「得する使い方」も含めて解説します。
ニュージーランドへの送金方法は大きく3つ
日本からニュージーランドへお金を送る方法は、大きく分けて次の3つです。それぞれ向き・不向きがあります。
- 銀行の海外送金(電信送金):日本の銀行からニュージーランドの銀行口座へ直接送る、昔からある方法です。窓口やネットバンキングで手続きできますが、送金手数料に加えて、途中で経由する銀行の手数料(中継銀行手数料)や、為替レートへの上乗せがかかります。着金まで数営業日かかるのが一般的です。
- 送金サービス(Wiseなど):オンラインで手続きする送金専門のサービスです。為替レートへの上乗せをしない、または小さく抑えているのが特徴で、銀行より安く済むことが多い方法です。送金する前に、手数料と受取額、着金の目安が画面に表示されます。
- カードで現地払いする:送金はせず、日本のクレジットカードやデビットカードで現地の支払いをする方法です。旅行ならこれで十分ですが、家賃の支払いや現地の銀行口座へのまとまった入金には向きません。
留学やワーホリで、毎月の生活費や家賃、学費をニュージーランドドルで用意する必要があるなら、2つ目の送金サービスが使いやすい選択肢です。この記事では、私が実際に使っているWiseを中心に解説します。
Wiseとは?銀行より両替・送金が安いフィンテックサービス
Wise(旧TransferWise)は2011年にロンドンで創業された送金・通貨管理サービスです。世界160か国以上・40通貨以上に対応し、日本では資金移動業者として登録された正規のサービスです。
最大の特徴は、両替にミッドマーケットレート(為替の実勢レート)をそのまま使い、そこへの上乗せをしないこと。銀行のように為替レートへ数%を上乗せする代わりに、Wiseは少額の手数料を明示し、送金・両替の前に正確なコストが分かります。
ニュージーランド留学・ワーホリでWiseが役立つ場面
長期滞在では、お金を動かす場面が想像以上に多くあります。Wiseはこうした場面のほとんどでコストを抑えられます。
- 日本からの生活費・家賃の補充
- 語学学校・大学の学費の支払い
- ワーホリ中の給与の受け取り
- 現地での日常の買い物(デビットカード決済)
- 外貨を保有して、好きなタイミングで両替
手数料の違い:銀行は為替に2〜4%上乗せ、Wiseは1%未満
海外でのお金で一番効いてくるのが「為替手数料」です。銀行の国際送金や両替では、振込手数料に加えて、為替レートへの上乗せ(為替マージン)が発生します。ニュージーランドの銀行の為替マージンは一般に2〜4%程度とされ、金額が大きいほど負担も大きくなります。
一方Wiseの両替コストはおおむね1%未満(0.3〜0.6%程度)。実勢レートをそのまま使うため、同じ両替でもコストの差ははっきり出ます。送金手数料も銀行の国際送金(1回2,000〜5,000円以上のことも)に比べて大幅に安く済みます。
日本からニュージーランドへ送金するときに必要な情報
銀行でも送金サービスでも、送金の手続きでは次のような情報を入力します。事前に受取人(自分の現地口座の場合は自分)の情報をそろえておくと、手続きが簡単に完了します。
- 受取人の名前と住所:口座の名義と同じ表記で入力します。名前の表記が違うと、着金が遅れたり送金が戻ってきたりする原因になります。
- 口座番号:ニュージーランドの口座番号は「12-3456-1234567-00」のように、銀行・支店・口座・末尾の番号を並べた形式です。
- 銀行名とSWIFT(BIC)コード:銀行の電信送金では、受取銀行を特定するコードが必要です。
- 送金の目的:生活費、学費など。銀行では書類での確認を求められることもあります。
- マイナンバー:日本から海外へ送金するときは、法律(国外送金等調書法)にもとづいて、銀行でも送金サービスでもマイナンバーの提出を求められます。
着金までの時間と注意点
- 着金までの日数:銀行の電信送金は、通常は数営業日かかります。土日や祝日、日本とニュージーランドの時差をまたぐと、さらに延びることがあります。Wiseの場合は、送金前に着金の目安が表示されるので、家賃の支払い日などに間に合うかを確認してから送れます。
- 受け取る側でも手数料がかかることがある:銀行の電信送金では、ニュージーランド側の銀行でも受取手数料が差し引かれる場合があります。金額が少ないほど割合としての負担が大きくなります。
- 円で送るか、ニュージーランドドルで送るか:日本円のまま送ると、受け取ったニュージーランドの銀行の為替レートで両替されます。銀行のレートは上乗せが大きいことが多いので、どのレートで両替されるのかを事前に確認しておきましょう。
【実体験】米ドル収入をWiseでNZドルに替えて使う
ニュージーランドで暮らしながら、私は収入を米ドルで受け取っています。以前は Westpac(ウェストパック) の口座に米ドルを入れ、銀行でNZドルに両替して使っていました。ただ、銀行の両替には為替レートへの上乗せがあり、金額が大きいほど見えないコストがかさみます。
Wiseに切り替えてからは、まずWiseに米ドルを入れ、Wiseの中で自分のタイミングでNZドルに両替し、そのままWiseのデビットカードで支払うという流れにしました。Wiseの両替コストは1%未満。ニュージーランドの銀行の為替マージン(一般に2〜4%程度)と比べると、その差は決して小さくありません。
実感として、1万ドルを両替したときに銀行経由より100ドル以上節約できました。米ドルなど外貨で収入がある人にとっては、好きなタイミングでWise内で両替し、そのままカードで使えるメリットがとても大きいと感じています。
Wiseアカウントの開設方法:4ステップ
アカウント作成は無料で、スマホアプリから手続きできます。本人確認に時間がかかることがあるため、渡航前に余裕をもって済ませておくのがおすすめです。
- 登録:メールアドレスまたはGoogleアカウントで無料登録
- 本人確認:マイナンバーカードまたはパスポートで確認(数分〜数日)
- 通貨の追加:40通貨以上から必要な通貨を追加。NZDも対応
- 入金・両替・送金:日本の銀行口座から銀行振込で入金すれば、すぐに利用開始。個人の送金なら手続きはアプリだけで完結します
Wiseデビットカードでキャッシュレス生活
ニュージーランドはほぼ完全なキャッシュレス社会です。スーパー、カフェ、交通機関までタップ決済が当たり前で、現金を使う機会はほとんどありません。Wiseのデビットカードがあれば、現地通貨(NZD)で実勢レートのまま決済でき、日本のクレジットカードの為替手数料と比べて有利です。
カードは一度きりの発行手数料のみで、年会費・維持費は無料。申請するとまずデジタルカードが即時発行され、後日プラスチックカードが届きます。ATMからの現金引き出しにも対応しています(無料枠や手数料は変わることがあるので、最新はアプリで確認してください)。
アルバイトの給与をWiseで受け取る
Wiseでは各通貨の口座情報を取得でき、銀行口座のように送金を受け取れます。ニュージーランドでアルバイトをする際、雇用主への給与振込先としてWiseのNZD口座情報を使うことも可能です。
セキュリティとサポート
Wiseは各国の金融当局に登録された正規の送金サービスで、日本では資金移動業者として登録されています。二段階認証、アプリからのカード即時停止、日本語サポート(メール・チャット)など、安心して使える体制が整っています。
ニュージーランドへの送金でよくある質問
Q. 銀行とWise、結局どちらが安いですか?
送る金額やタイミングによって異なりますが、為替レートへの上乗せがない分、多くの場合はWiseのような送金サービスのほうが安く済みます。Wiseでは送金前に手数料と受取額が表示されるので、銀行の見積もりと並べて比べるのが確実です。
Q. 送金は安全ですか?
Wiseは日本では資金移動業者として登録された正規のサービスです。銀行の場合も含めて、受取人の口座番号や名前の入力ミスがいちばんのトラブルの原因なので、送る前に内容をよく確認しましょう。
Q. 着金しないときはどうすればいいですか?
まずは入力した受取人の情報(名前・口座番号)に誤りがないかを確認します。それでも解決しない場合は、送金元の銀行やWiseのサポートに問い合わせてください。Wiseはアプリやサイトから送金の状況を確認できます。
Q. ワーホリの給料を日本に送ることもできますか?
できます。ニュージーランドドルを日本円に替えて、日本の銀行口座へ送れます。帰国前に現地の口座を解約する場合も、残ったお金をまとめて送るのに使えます。
まとめ:渡航前にWiseを準備しておこう
ニュージーランドでの留学・ワーホリ・長期滞在で、お金の移動と両替のコストを抑えたいなら、Wiseは有力な選択肢です。実勢レートでの両替、1%未満の低コスト、現地で使えるデビットカード——とくに外貨収入がある人や、両替のタイミングを自分で選びたい人には大きなメリットがあります。
本人確認には時間がかかることがあるので、渡航前にアカウント開設まで済ませておくと、現地到着後すぐに使い始められます。
