ニュージーランドの首都ウェリントンの空港(ウェリントン国際空港、空港コードWLG)は、街の中心から約8kmと近く、バスでもタクシーでも気軽に行ける便利な空港です。一方で、日本への直行便はなく、帰国するときはオークランドなどで乗り継ぐ必要があります。
この記事では、ウェリントン空港から市内への行き方、日本へ行くときの乗り継ぎ、2026年に終わった滑走路の改良と「直行便は来るのか」、そして空港の周りで進んでいる工事まで、ウェリントンに住む編集部の目線でまとめました(2026年11月時点)。
ウェリントン空港の基本
- 場所:市内中心部の南東、ロンゴタイ(Rongotai)地区にあります。中心部から約8kmで、車なら15〜20分ほどです。
- 国内線:オークランド、クライストチャーチ、クイーンズタウンなど国内の主な都市と結ばれています。オークランドまでは飛行機で約1時間です。
- 国際線:直行便があるのは、シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト(オーストラリア)とナンディ(フィジー)の5都市です(空港の公式サイト、2026年11月確認)。アジアや北米への直行便はありません。
- 風の街の空港:ウェリントンは風が強いことで知られ、着陸のときに機体が揺れることもあります。初めての人は少し驚くかもしれません。
ウェリントン空港から市内への行き方
| 方法 | 料金の目安 | 所要時間 |
|---|---|---|
| エアポート・エクスプレス(AXバス) | 大人:Snapperカードで約NZ$9、現金・タッチ決済で約NZ$12 | ウェリントン駅まで約25〜35分 |
| タクシー・Uber | NZ$30〜50ほど | 中心部まで約15〜20分 |
- エアポート・エクスプレス:空港とウェリントン駅を結ぶ専用バスで、毎日10〜20分おきに走っています(早朝と夜は本数が少なくなります)。クレジットカードのタッチ決済でそのまま乗れます。バスの乗り方はウェリントンのバスの乗り方で詳しく紹介しています。
- タクシー・Uber:荷物が多いときや、早朝・深夜の便に便利です。料金は時間帯や道の混み具合で変わります。
料金はMetlinkの公式サイトで2026年11月に確認したものです。運賃は毎年見直されるので、乗る前にMetlinkのエアポート・エクスプレスのページで確認してください。
ウェリントンから日本へ行くには
ウェリントンから日本への直行便はないので、どこかで乗り継ぎます。主な方法は次の2つです。
- オークランド経由:国内線でオークランドへ飛び、オークランドから成田への直行便(ニュージーランド航空、毎日運航)に乗り継ぐ方法です。いちばん一般的なルートです。
- オーストラリア経由:ウェリントンからシドニーやブリスベンへ飛び、そこから日本行きの便に乗り継ぐ方法もあります。
オークランドでは、国内線ターミナルから国際線ターミナルへの移動が必要です。乗り継ぎの時間には余裕を持っておきましょう。航空券の探し方や日本からの便はニュージーランド行き航空券の記事で紹介しています。
日本に帰るときは、どうしてもオークランド経由になります。ただウェリントン空港は家から近いので、東京から遠い成田空港まで出かけて直行便に乗るのに比べると、近くの空港からオークランドに飛んで乗り継ぐのも、それほど苦になりません。それでも、ウェリントンから直接海外へ行ける便がもっとあれば、さらに便利になるのに、と思います。
滑走路の改良と「直行便は来るのか」
2026年3月、滑走路の使える長さが延びた
ウェリントン空港は、2026年3月24日に滑走路の改良工事を終えました。滑走路の両端に、飛行機が止まりきれずに滑走路をはみ出したときに受け止める特殊なブロック(EMAS)を敷く工事で、費用は約3,500万ドルです。この工事で安全のための区域を短くまとめられたため、滑走路として使える長さが、着陸で143m、離陸で37m延びました。
空港は、これでアジアや北米の主要都市から、最新の大型機で直行できるようになったと発表しています。
ただし、直行便はまだ決まっていない
空港の社長は「今の時点で新しい路線は発表しない」と話していて、長距離の直行便は「時期が来たら」としています。航空会社は路線をとても慎重に選び、近くにはオークランドとクライストチャーチという大きな空港もあるため、すぐに直行便ができるとは限りません。
海を埋め立てる延長計画は止まったまま
以前は、滑走路を南のライアルベイ側に約350m延ばす計画もありました。2016年に申請されましたが、サーファーや住民などの反対もあり、空港は2019年に申請を取り下げています。その後、新しく申請されたという報道は見当たりません。今回の改良は、海を埋め立てずに、今ある敷地の中で使える長さを延ばしたものです。
大きな飛行機が使えるようになれば、海外への直行便が増えるかもしれない、という話は前から聞いていました。準備は整いつつあるようなので、日本への直行便ができる日を楽しみに待っています。
空港の周りで進んでいる工事
ここ数年、ウェリントン空港の周りでは、あちこちで工事が続いています。住んでいると、空港の周りの景色が少しずつ変わっていくのを感じます。
- ゴルフ場の一部が駐車場に:空港は隣のミラマー・ゴルフ場の南側の土地(約13ヘクタール)を2019年に買い取り、2025年4月に800台以上が止められる駐車場を開きました。残りの土地の使い道は、まだ決まっていないそうです。
- 海側の大きなタンク:空港の南、モア・ポイントの近くで工事が続いているのは、ウェリントン市の下水汚泥の処理施設(Te Whare Wai Para Nuku)です。高さ16mのコンクリートのタンクが2つあり、汚泥の量を最大80%減らします。2027年の初めに動き出す予定です。
- 丘の上の新しい塔:ストラスモア・パークの上の丘には、第二次世界大戦のころの砲台の跡(パーマー・ヘッド)があります。その近くの金網で囲われた場所に、塔のようなものが新しく建っています。この一帯は、空港の管制を担うAirwaysの航空保安施設(飛行機を誘導する設備)の用地です。ただ、新しい塔が何の設備かは確認できませんでした。なお、ウェリントンの管制塔は、2018年にライアルベイ側に完成した「傾いた管制塔」です。
空港のすぐ西にあるライアルベイは、サーフィンや犬の散歩でにぎわうビーチです(ライアルベイのガイド)。ウェリントンの街の見どころはウェリントン情報ガイドで紹介しています。
ウェリントン空港のよくある質問
Q. ウェリントン空港から日本への直行便はありますか?
ありません(2026年11月時点)。オークランドやオーストラリアの都市で乗り継ぎます。
Q. 空港から市内までいちばん安い行き方は?
エアポート・エクスプレス(AXバス)です。Snapperカードを使うと、大人で約NZ$9です。
Q. 滑走路は延長されたのですか?
海を埋め立てる延長はしていません。2026年3月の改良で、今ある敷地の中で使える長さが延び、大型機の直行便を受け入れられるようになりました。ただし、新しい路線はまだ発表されていません。
まとめ
ウェリントン空港は、街の中心から近く、バスで30分ほどで行ける便利な空港です。日本へはオークランドなどでの乗り継ぎが必要ですが、2026年3月の滑走路の改良で、大型機の直行便を受け入れる準備は整いました。直行便の発表があれば、この記事でもお知らせします。
※本記事の情報は2026年11月時点のものです。運賃や路線は変わることがあるので、最新の情報は空港と各社の公式サイトでご確認ください。
出典(2026年11月確認):ウェリントン空港(滑走路の改良)、同(国際線の就航先)、Metlink(エアポート・エクスプレス)、1News(延長計画の申請取り下げ、2019年)、Scoop(新しい駐車場)、ウェリントン市(汚泥処理施設)、McConnell Dowell(同)、NZ Coastal Defences(パーマー・ヘッド砲台)、Airways(管制塔)。
