ニュージーランドにもハロウィーン(10月31日)はあります。ただ、アメリカのように町中の家がお菓子を用意して子どもを待っている、という光景はあまり見かけません。仮装した子どもたちを見かけるのは一部の地区に限られ、多くの住宅街では、ふだんと変わらない夜が過ぎていきます。
この記事では、ニュージーランドのハロウィーンの実際の様子を、ウェリントンに住む編集部の体験と現地の報道をもとに紹介します。子どもと参加したい家族向けに、子どもが集まる地区や参加のマナーもまとめました(2026年11月時点)。
ニュージーランドのハロウィーンは「春」で「明るい」
- 季節は春:南半球のニュージーランドでは、10月末は春です。かぼちゃの収穫や紅葉といった「秋のお祭り」の雰囲気はありません。
- 夜になっても明るい:9月下旬から夏時間(サマータイム)が始まっているので、10月31日の日の入りは夜8時ごろです。仮装した子どもたちが歩くのは、まだ明るい夕方から日の入りごろまでが中心です。
- お店では売っている:10月になると、スーパーや雑貨店に仮装グッズやお菓子の大袋が並びます。ハロウィーンを知らない人はいませんが、家庭でどこまで楽しむかは人それぞれです。
アメリカとの違い:お菓子を配る家は少ない
アメリカでは、住宅街のほとんどの家がお菓子を用意して「トリック・オア・トリート」の子どもを迎えます。ニュージーランドでは、そこまで習慣として根付いていません。家ごとに対応が違い、お菓子を配らない家のほうが多い地区も珍しくありません。
その代わり、子どもが集まる地区や通りがある程度決まっていて、そこでは多くの家が飾り付けをして子どもたちを迎えます。地域のFacebookグループなどで「今年はこの通りがにぎやか」といった情報が交換され、家族で車やバスに乗って、わざわざそうした地区まで出かける人もいます。
今年のハロウィーン、うちの近所にも仮装した子どもたちが少しだけ来たので、家の前でお菓子をあげました。ただ、近所でお菓子を配っている家はほかに見当たりませんでした。一方でFacebookには、ウェリントンのある地区の通りに子どもたちが大勢集まって、パレードのようににぎわっている様子が投稿されていました。うちの前を通った子どもたちも、きっとバスでそういう地区へ向かう途中だったのだと思います。
ウェリントンで子どもが集まる場所
- カロリ(Karori):ウェリントン中心部の西にある住宅地です。テレビ番組「Seven Sharp」でも、ウェリントンのトリック・オア・トリートの名所として紹介されました。2026年は、地元のライオンズクラブがカロリ・パークのカフェで、10月30日の夜にお化け屋敷のイベントを開いていました。
- 街なかのイベント:2026年は、オペラハウスで12歳以下の子ども向けのハロウィーンの宝探しが、ウェリントン・ヘリテージ・フェスティバルではハロウィーンの日に蒸気機関車の特別運行(ウェリントン〜プリマートン)がありました。
イベントは年によって変わるので、10月に入ったらWellingtonNZのイベント情報や地域のFacebookグループを確認しましょう。ウェリントンの街そのものについてはウェリントン情報ガイドで紹介しています。
オークランドで子どもが集まる場所
オークランドでは、NZ Heraldが地域のFacebookグループなどの声をもとに、トリック・オア・トリートでにぎわう通りや地区を紹介しています。たとえばマウント・イーデン(Mt Eden)、サンドリンガム(Sandringham)、ハーン・ベイ(Herne Bay)、レムエラ(Remuera)などです。ポイント・シュバリエ(Point Chevalier)のように、地域で「トリック・オア・トリートの道順」を用意しているところもあります。
子どもと参加するときのマナー
- 飾り付けのある家だけ訪ねる:かぼちゃやクモの巣などを飾っている家は「お菓子を用意しています」という合図です。飾りのない家のドアはたたかないのが基本です。
- 明るいうちに回る:日の入りが遅いので、明るい時間に回り終えることができます。小さな子どもには大人が付き添いましょう。
- 道路に気をつける:子どもが集まる通りは、見物の車や歩く人で混み合います。道路を渡るときは特に注意しましょう。
- お礼を言う:お菓子をもらったら「Thank you!」を忘れずに。「Happy Halloween!」と声をかけ合うのも楽しいです。
お菓子を配る側になったら
ニュージーランドでは、お菓子を配るかどうかは自由です。配るなら、スーパーで売っている個包装のお菓子の大袋を用意して、玄関に飾りを付けておくと、子どもたちが訪ねてきやすくなります。配らない場合は、飾りを付けず、明かりを消しておけば大丈夫です。
なお、ハロウィーンのすぐ後の11月5日は、花火を楽しむ「ガイ・フォークス・ナイト」です。ニュージーランドではこちらのほうが昔からなじみのある行事で、ハロウィーンと続けて楽しむ家庭もあります。ニュージーランドの年間の行事は祝日カレンダーにまとめています。
ニュージーランドのハロウィーンのよくある質問
Q. ニュージーランドではハロウィーンを祝いますか?
祝う人もいますが、アメリカほど一般的ではありません。お菓子を配る家は地区によって大きく違い、子どもが集まる地区や通りに家族で出かけるのが一般的です。
Q. 大人が楽しめるハロウィーンのイベントはありますか?
都市部では、バーやクラブで仮装パーティーが開かれます。大人向けのイベントは子ども連れでは参加できないことがあるので、内容を確認しましょう。
Q. 留学やワーホリ中でも参加できますか?
できます。ホームステイ先の家族や学校の友達に、近所の様子を聞いてみるのがおすすめです。ニュージーランドの暮らしの驚きは裸足文化の記事やキウイ英語入門でも紹介しています。
まとめ
ニュージーランドのハロウィーンは、町中で祝うアメリカとは違い、子どもが集まる一部の地区や通りで楽しむ行事です。季節は春で、夜8時ごろまで明るいのも日本やアメリカとの違いです。子どもと参加するなら、ウェリントンならカロリ、オークランドならマウント・イーデンなど、にぎわう地区に出かけてみましょう。
出典(2026年11月確認):Seven Sharp(カロリのハロウィーン)、カロリ・ライオンズクラブのお化け屋敷(2026年10月30日)、WellingtonNZ(オペラハウスの宝探し)、The Post(ヘリテージ・フェスティバル)、NZ Herald(オークランドのトリック・オア・トリート)。
