子どもが現地の学校に通い、親もいっしょに海外で暮らす「親子留学」。ニュージーランドは、英語圏で治安がよく、自然が身近で、日本との時差も3〜4時間と小さいことから、親子留学の行き先として人気があります。
この記事では、ニュージーランド親子留学の魅力から、短期と長期で変わるビザ、学費と生活費の目安、学校の選び方と入学までの流れ、親の過ごし方まで、初めての人が知っておきたい情報をまとめました(2026年9月時点)。
ニュージーランドが親子留学先に選ばれる理由
- 英語で学べる:子どもは現地の小学校や中学校で、ニュージーランドの子どもたちと一緒に英語で授業を受けます。英語を「勉強」ではなく「生活」として体験できるのが、親子留学のいちばんの魅力です。海外の友だちと過ごす毎日は、英語力だけでなく、子どもの自信や成長にもつながります。
- 治安がよく、子育てしやすい:ニュージーランドは比較的治安がよく、公園や自然の中で子どもが伸び伸び過ごせる環境があります。週末は家族で海や公園に出かけるのが、現地のふつうの過ごし方です。
- 自然と文化の体験:学校の外でも、海や森、牧場など日本では体験しにくい自然に触れられます。先住民マオリの文化を学校で学ぶ機会もあります。
- 時差が小さい:日本との時差は3〜4時間(サマータイムの時期は4時間)なので、日本の家族との連絡や、親が日本の仕事をリモートで続ける場合にも無理がありません。
- 留学生の受け入れに慣れた学校が多い:公立学校でも留学生を受け入れているところが多く、英語を母語としない子どものサポートがある学校もあります。
親子留学は「短期」と「長期」で準備が変わる
ニュージーランドの親子留学は、滞在の期間でビザの扱いが大きく変わります。
- 短期(3か月以内):日本の夏休みなどを使って、数週間から1学期ほど現地の学校に通うスタイルです。
- 長期(3か月を超える):半年や1年以上、子どもが学生ビザで学校に通い、親は保護者のビザで一緒に滞在するスタイルです。
短期の親子留学:夏休みに現地の学校へ
ニュージーランドでは、観光などの訪問者として滞在している間も、12か月のうち3か月までなら学校に通うことができます。日本国籍ならビザ免除(NZeTAの申請が必要)で入国できるので、3か月以内の短期なら、子どもも親も訪問者として滞在する形になります。
ここで知っておきたいのが、日本の夏休みはニュージーランドでは学期中だということです。南半球のニュージーランドは季節が逆で、2026年の第3学期は7月20日から9月25日まで。日本の夏休みに合わせて渡航すれば、現地の学校の授業がある時期に通えます。夏休みの数週間だけ受け入れる短期プログラムを用意している学校や留学エージェントもあります。学校によっては最短で1学期からの受け入れになるので、早めに相談しましょう。
長期の親子留学:学生ビザと保護者ビザ
3か月を超えて学校に通う場合、子どもは学生ビザが必要です。親は、留学する子どもに付き添うための保護者ビザ(Guardian Visitor Visa)を申請します。Immigration New Zealandの案内による主な条件は次のとおりです。
- 子どもの条件:学生ビザを持っていて、17歳以下、または1〜13年生(Year 1〜13)に在籍していること。
- 滞在できる期間:子どもの学生ビザと同じ期間。
- 必要な資金:生活費として月NZ$1,000以上(住まいの費用を支払い済みなら月NZ$400以上)。
- 申請料:NZ$441から。
- ビザを持てるのは親1人:子どもが何人いても、発給されるのは親または法定後見人1人だけです。祖父母などは、法的な後見人でなければ対象になりません。
保護者ビザでは、ニュージーランドで働くことはできません(日本の会社の仕事をリモートで続けることは認められています)。学校に通うのは12か月のうち3か月までです。条件を変えたい場合は、別途申請が必要です。
ニュージーランド親子留学の費用の目安
費用は、学校の学費、住まいと生活費、航空券、保険に大きく分かれます。学費は学校ごとに決まっているので、実際の学校の料金表を例に紹介します(いずれも留学生向け・2026年)。
| 学校の例 | 1年間 | 短期 |
|---|---|---|
| オークランドの公立小学校(Belmont Primary School) | NZ$16,000+事務手数料NZ$400 | 1学期 NZ$5,000〜 |
| クライストチャーチの公立小学校(Halswell School) | NZ$15,000(4学期) | 学校に確認 |
| オークランドの公立高校(Henderson High School) | NZ$17,000+事務・サポート費NZ$1,000 | 1学期 NZ$4,600 |
公立の小学校なら、1年で日本円にして140万円前後(1NZドル=約90円)が学費の一つの目安です。私立の学校はこれより大きく高くなります。学費のほかに、制服、教材、学校行事、スクールバスなどの費用がかかることもあります。
- 住まいと生活費:子どもだけのニュージーランド留学ならホームステイが一般的ですが、親子で暮らすなら、家具付きのアパートや短期の貸家を借りるのが一般的です。家賃の相場はニュージーランドの家探しガイド、食費などの物価はニュージーランドの物価の記事を参考にしてください。
- 保険:留学生として学校に通う子どもは、医療・旅行保険への加入が必須です。親も、ニュージーランドの公的な医療は使えないので保険が必要です。詳しくはワーホリ・旅行保険の記事で解説しています。
- 航空券:日本の夏休みやお盆の時期は航空券が高くなりやすいので、早めに手配しましょう。
ニュージーランドの学校制度の基本
- 入学する年齢:ニュージーランドの子どもは5歳の誕生日から小学校(Primary School)に通い始めます。5歳未満の子どもは、幼稚園(キンディ)や保育園に通います。幼児期の預け先はニュージーランドの子育てガイドで紹介しています。
- 学年のしくみ:小学校(Year 1〜8、Year 7〜8は中間学校のことも)、高校(Year 9〜13)に分かれます。高校生の留学はニュージーランド高校留学ガイドで詳しく解説しています。
- 4学期制:1年は4つの学期に分かれ、学期の間に2週間ほどの休みがあります。2026年は、第1学期が2月上旬〜4月2日、第2学期が4月20日〜7月3日、第3学期が7月20日〜9月25日、第4学期が10月12日〜12月中旬です。
- 授業の雰囲気:全国共通のカリキュラム(New Zealand Curriculum)に沿いながら、少人数のグループで学ぶ授業や、スポーツなど体を動かす活動、教室の外での学習が多く、日本の学校とは雰囲気がかなり違います。
学校の選び方と入学までの流れ
- 地域と学校を選ぶ:オークランドは学校も多く便利、クライストチャーチや地方の町は落ち着いた環境で費用を抑えやすい傾向があります。公立か私立か、留学生のサポート体制があるかも確認しましょう。
- 学校や留学エージェントに相談する:受け入れの時期、期間、費用を問い合わせます。初めてで不安なら、親子留学に慣れたエージェントに相談するのも一つの方法です(留学エージェントの比較)。
- 申し込みと入学許可:申し込むと、学校から入学許可(Offer of Place)が届きます。
- 学費の支払いとビザの申請:長期の場合は、入学許可をもとに子どもの学生ビザと、親の保護者ビザを申請します。短期の場合は、NZeTAの申請を済ませます。
- 住まいの手配と渡航:毎日の通学を考えて、学校に歩いて行ける場所やスクールバスが使える場所に住まいを決め、渡航します。
親は何をして過ごす?
子どもが学校に行っている間、親は自分の時間を持てます。3か月以内なら語学学校に通って英語を学ぶ人も多く、親子で英語力を伸ばせるのも親子留学の魅力です。語学学校の選び方はオークランドの語学学校の比較でも紹介しています。
ただし、保護者ビザでも訪問者としての滞在でも、ニュージーランドの会社で働くことはできません。日本の仕事をリモートで続ける場合は、時差(3〜4時間)を考えて働く時間を決めておきましょう。
ニュージーランド親子留学のよくある質問
Q. 何歳から親子留学できますか?
ニュージーランドの学校は5歳から通えます。小学生の間は英語を吸収しやすく、親子留学の人気がいちばん高い年代です。
Q. 英語が話せなくても大丈夫ですか?
海外で暮らした経験がなくても大丈夫です。子どもは、最初は分からなくても、毎日の学校生活の中で少しずつ慣れていくことが多いです。英語を母語としない子どものサポートがある学校を選ぶと安心です。
Q. 夏休みだけの親子留学はできますか?
できます。日本の夏休みはニュージーランドの学期中なので、現地の学校に数週間通う短期の親子留学に向いています。受け入れ期間は学校によって違うので、早めに問い合わせましょう。
まとめ
ニュージーランドの親子留学は、3か月以内の短期なら訪問者として、3か月を超える長期なら子どもの学生ビザと親の保護者ビザで実現できます。日本の夏休みが現地の学期中にあたるのも、短期の親子留学には大きな利点です。学費は公立の小学校で年NZ$15,000〜16,000ほどが目安なので、生活費や保険と合わせて予算を立て、学校やエージェントに早めに相談しましょう。
※本記事の情報は2026年9月時点のものです。ビザの条件や学費は変わることがあるので、最新の情報はImmigration New Zealandや各学校の公式サイトでご確認ください。
